ライフ・ワークまでの道

自分のライフワークとは?という課題の答えも見つけられてないのに、新たに子育てという一大ライフワークが加わって、バランスを取ることなど毛頭目指していないけれど(笑)、一人の人として家族にも仕事にもきちんと向き合える人になりたいとは心から願っている。

昨年度は4月から(都内での)旦那さんの異動があり、6月に引越し・保育園入園・自分の職探しとまたも動きが大きい一年だった。
まだまだ悩むことも多いけど、振り返ったら自分なりのベストだった。今がまだ未熟だとしても、それを覚悟で辿りついた今だから、1月も終わる前にちゃんと記しておこうと思う。

感じたこと、気づきもたくさんある。お仕事を始めて否応でも自分を成長させなければいけない環境にいられること・娘が保育園でお友達や信頼できる先生たちに囲まれて生活できていること。恵まれているなと心から思う。
この選択をできたことでよかったと心から思える一方、やはりお仕事と育児の相性はよくないなあと思うこともある。特に英語教室など、自分で選んで始めた仕事だからその有難さを感じる一方で、結局"二兎を追ってしまった"という責任の痛みもある。
(開校から少し経った今は、多少落ち着いた方で、融通も聞くので余裕があるけど、フルタイムで働くお母さんは本当にすごいとも思う。皆当たり前にやってるけど…)

燃えるようなYESを持ち、NOを言う

娘が生まれてから、これまでの時間の使い方とまた変わり、時間を安売りしてはいけないと強く思うようになった。
仕事を探すときの軸も、「やりたいこと」みたいな一点張りじゃなくて、「家族の時間を割いても価値があると思える仕事」という思いで探した。

昨年はこれまでの自分ならしそうな沢山の「やりたい・行きたい・会いたい」を行動に移さなかった。それが良いことかはわからないけど
行動に移すだけが正しいとは思わなかったし、むしろ既に目の前にある大切なことに注力するには、たくさん選ばない選択をした。それなりに多くのお誘いを断ったけど、全て出来ない代わりに
本当に望む選択は心からYESを言えた。

仕事さがし

出産後1年8カ月はいわば専業主婦状態で、そこからの「再就活」は私には簡単ではなかった。無職からの職探しだったし、求職活動の保育園入園希望では点数が足りなかったので、「(仕事をするための)保育園にはいるために仕事を探す」というなんだか回文みたいな状況だった(笑)
そこで娘を家で見ながら求職活動したわけだけど、一人で動くのとはわけが違った。何度も面接や説明会に行けるわけでもなく、実母や義母に預けることもなかなかできなかったので、結局その中でも娘同伴で面接や試験を受けさせてもらえた第一生命にたくさんコミットして内定を得ることができた。(SPIは新卒の就活のときより勉強したし笑、前年に数検を取っていたので点数もUPした。採用の方にも目をかけていただき、何度も例外的に娘と一緒に支社を訪れさせてもらいました。)

「家族との時間を割いても価値があると思える仕事」

仕事探しを始めたときは、知らず知らずのうちに「安定」みたいな軸を基準に仕事選びをしていた。さんざんSPIを勉強して、採用の方にも目をかけていただき特別に娘を同伴して説明会から最終面接まで足を運び、甲斐あって第一生命の内定をいただくことができた。そこで初めて、いくら「安定」を軸に定時が17時で休みの融通が利くお仕事を選んだとして、これから娘と一緒にいられるはずの時間をある意味犠牲にしなければいけないのは働く以上避けられないのだと実感した。
そうであるなら、「仕事の時間を減らす」とか、負担を減らすとかいう考え方ではなくて、「家族の時間を割いても価値のある仕事」を探したいと思った。そうでなければ新卒で会社をやめた自分に申し訳が立たないし、本当にお仕事にきちんと誇りを持って、誰かの役に立てて対価を受け取れたらちゃんとその姿勢や思いも伝わると思う。

成功イメージ。絶対できる。

そこで、じゃあ何しよう?ということを模索して、自分がしたいこと・できること・働きやすさという面で出した答えの一つが英語教室だった。(加えて現在はパートのお仕事と、大切なリモートのお仕事をかけもち)
やはり自分の興味関心と合っててこの先磨きたいと燃えるもの。もう一つに、中高からの親友が昔から言ってくれたことで、「英語教室の先生向いてると思う」というのがあった(笑) まんざらでもなく自分もやりたいことで、自分の変にテンション高いところや手を動かして小物を作ったりが苦にならず好きなところ等、自分らしさを活かせそうな直観もあった。

チラシ配りで社内発表される

それでも、特に10月に開講するまでの募集期間は、大人しくパートだけやっていた方が短時間でお給料が出てたなあと思っては、娘が小さい大切な時期をこれでよかったのかと思ったりもした。
慣れないレッスンの発表や研修、開業準備に加えて、募集活動は正解がないので、とにかく足を動かそうと許可書をとって駅でビラ配りをしたり、毎朝4時起きくらいで娘が起きる前の時間や夜寝たあとにポスティングに行ったりした。(10月までに7000枚くらいはポスティングしていて、ベネッセの同時期開校で1番配ったそうで社内発表していただいたそうです笑)
それだけ動いたつもりでも、蓋を開けると実は私のお教室のかなり近く(マンション群の並び)に4件以上、それ以外の近隣エリアにも複数の英語教室がある地域で、ビラ配りをしていても、「あら~もう通ってるんです」と返事をもらうことも多々あった。
本部の人には、ママ友で誘える人いないんですか?とやんわり聞かれたりしたけど、いないし笑、自信がつくまではこれまでの人脈を利用するみたいなことは絶対しない、と思ってごく少数の人にしか英語教室をすることも伝えなかった。だけど、中身をよくしようという思いで、体験レッスンに来ていただいた人には体験入塾率100%で、今までみなさん選んでもらえているまでには自信がついてきた。理想は、自分の教室に来たら誰しも運命が変わる‼みたいな自信をもって、自分の口で宣伝できるようになりたい。
ただ娘と一緒の時間はゆったり関わっているつもりでも、毎晩レッスン準備やビラ配りのために布団を抜け出していたら、娘が夜些細な物音でも私を掴んで泣くことがあって、悪いことをしている気持ちにもなった。

順番を間違えない。

だけど、これだけは肝に銘じたいことに、家族がいるからこそ今の道を選んだ、ということ。
自分が大切にしていることとして、「楽しい・やりたいことをやる」という信条があって、娘にもそうなってほしいからには自分でも背中を見せなければいけない。
何より、娘といつまでも与えることができる、ギブできる関係でいるには自分自身をアップデートさせなきゃとも思う。
もう一つ順番を間違えてはいけないこととして、募集活動をさんざんしていたとき、教室の生徒数を見る必要があるけど、それを求めて中身をおろそかにしない、というのは肝に銘じたこと。

過信しない、バランスとる

やりたい気持ちばかり先行しても不器用な私なので、焦らず自分の実力でできることをこつこつやる。
目指したいのは、shining eyesを増やすこと。--"If the eyes are not shining, you get to ask a question: who am I being that my players' eyes are not shining?"--
「半径3mから幸せにする」とはよく言うけれど、まずは隣にいる人の顔をしっかり見ること。10月開校のために動き続けて、無事に最初の目標人数の生徒さんに通っていただき、年末年始を経て「もうちょっとやれそう」というところでセーブしているつもり。
保育園は大好きな娘だけど、やっぱり成長と慣れとともに、「保育園いかない、おうちにいる~」ということもあって、ここで甘えてくれる気持ちをしっかり受け止めなくてはいけないと感じた。よかれと思って働いていても、好きなことをしている以上エゴだから、この選択で家族を不幸にしているとしたら、それは改めなければいけない。
でも、通ってくれた人にプラスになりたいと思って始めた教室。単純に英語楽しいと思ってほしいし、英語という言語を通して自分が経験できたこと・習得する過程で試行錯誤したり悔しんだり自信をつけたりしたこと。
何かが伝わって子どもたちのプラスになってほしい。
まだまだ未熟だけど、焦らない。家族との時間もちゃーんと見る。

The Art of 2024

-半径3mから幸せにする
-今日が楽しみで目を覚まして、やりきったと胸いっぱいで眠る
-shining eyesに囲まれる
-手の届くところで目指さない
-「今」を準備期間にしない
-燃えるようなYESを持ち、NOを言う
-助けてもらった人に胸を張れるよう恩送りする
-自分単体の価値を上げる