雲のかかる日々に
くもり、☁、曇り、。
まだ雲はあるけど、上に「日」が載ってる漢字、曇り。
こういう時は、手を動かして作品に昇華するに限る。どうせモヤモヤした気持ちなんて、きれいな言葉になどできないのだから。
絵を描いて文章を書き、布をちぎはぐ縫い、ようやく心が栄養を取り戻すのを待つ。
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そんなグレーの日々だけど、光が差すようないいこともあった。
思い立って北参道まで足を運び、話を聞きたいと思える女性のもとへ行った金曜日。
「お越しいただきありがとうございます」
と一言目から、優しさと品の良さが感じられた。
「たくさん足を運び、自分の目と耳で探す」というのは私が大事にしていること。
2年前ちょうど会社を辞めるときに出会った方だった。
ホテル業界のイベントでお話されていた、いわゆる「女社長」。2児の母でもあるが、育児をされながらエネルギーの強さとしなやかさを感じたことを覚えていて、会いたい、と単純に思った。
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ざっくばらんに私の話を聞いてもらったり、仕事と育児の観点でお話をさせていただたいた。
働くかどうか迷っているということを相談すると、あっさりと
「別に焦らなくていいのよ~」
とあっけらかんとお返事。
自分なりにメリハリをつけて食事や睡眠・遊びと過ごしているつもりだけど、保育園のプロに任せた方がいいと思うこともある、と伝えると、
「子どもと一緒に昼まで寝たりすればいいじゃないー、生活リズムも関係性も、いくらでもこれから変えていけるわよ」
とまでアッサリ。。
え???そうなの?と拍子抜けした自分がいた。ポカンと間があいて、
『ああ、きっと私は仕事と育児をばりばりやってる方にあって、働く背中を押してほしかったんだな』と気づいた。
だけど、それと同時にその方が話してくれたのは、
仕事をしていたお子さんが小さかったときの苦労だった。(苦労自慢されていたわけではなく、経験をきくなかで感じたもの)
いかに男性比が多い会社でいかに肩身がせまいなか躍起になって働いていたか、
それでも、保育園に預けても完璧に育児を両立は難しく、もどかしかったこと、
娘さん・息子さんとの関係性で苦労したこと。
「ずいぶん”わるい”と言われる育児をしてたと思う。」
と目尻を下げておっしゃっていて、
成程これだけ苦労していたから、簡単に育児と仕事を平行せよなんて言えないんだろうなと分かった。
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もう1つの気づきは、
言われてみれば私は、育児・家事自体はそんなに嫌いでもない、ということ。
話しているなかで、その方が明確に、
「私は、家事と育児はあまり得意じゃなかったから。」
とおっしゃっていて、だから専業主婦は選択肢になくて、仕事と両立することが自然だったという。
たしかに島の上司と話しているときも、
「うちは〇〇(奥さん)が仕事したいっていうタイプだったから。本人がそうなら続けようって話してたよ。」
と言ってた。
いろいろ難しく考えてたけど、”私”が働きたいなら働けるし、育児・家事に専念したければそれができるだけ旦那さんが働いてくれている。
だとしたら、
私の答えは??どうか。
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結局どっちでも良くて、
お話をした方のオーラから、もっと人間力を聞かれてる気がした。
たぶん、家にいるだけでは私はすり減ってしまう。大切にしたいのに、そう思いすぎて、にぎりつぶしたり、手からこぼしてしまうんだと思う。
うまく風を吹かせなくては。
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追記、10/18。後で頂いた素敵なメッセージ。
〜〜
背中を押してほしいのだろうなと、復帰のきっかけを探しているところなのだろうなと、感じました。
しかし、優秀で真面目なお人柄と若いころに一生懸命下積みをした経験があるからこそ、中途半端な気持ちで復帰してしまうことの危険性も私はよく知っています。
幸せになるために両方手に入れようと頑張りすぎて、結局自分がつぶれてしまうことはよくある話です。
20代の終わりの3年間、周囲ではバリバリ仕事をしているお友達もたくさんいらっしゃることでしょうが、未来を不安に思ったり、他人と比べたりする必要はありません。慌てず、今の自分の幸せな時間を大切になさってください。
それでもどうしても仕事がしたくなるとき、しなければならないときは必ずやってくると思いますよ!